しんすけの話

約四年前僕はダルクにたどり着きました。

30年近く僕は何かに依存してなくては生きてられず、中でも薬物に対してはその症状が顕著にあらわれていました。

ダルクでの生活が始まり一年もすると僕のような狂人も何かを感じ始めたのだと今振り返ると思い出されます。

僕には誰もここにいて支援してくれる?仲間達とは違い家族や知人が居ない

だから、ここしか居場所がない。

行くところもない!

仕方なくここにいる。

そう、意識では言っていました。

でも本当は違いました。

誰よりも寂しかった(ノ_・。)

だから、こんな生き方してしまった。

僕は、善悪が区別出来なかった?

のではなく、病気なんだと言うことに気付きだしました。

きっかけは、ここでのプログラムで過去の残骸を見つけだすステップの中でした。

自分自身でも無く神様でもなくもう一人の人からでた言葉は優しかった。

精一杯生きてきたんだな。でした。

僕の性格上の欠点も認める事が出来るステップです。このプログラムが僕に必要なんだ。これ以上自分を騙す生き方しなくても生きていくことが出来るのかもと感じだしました。

僕のダルクプログラムはシンプルでした。

ここに居続ける。

それが始まりでした。決して逃げない。

それだけは決心しました。

何度も、問題を起こしました。

でもその問題に目を向けたり、気づいたりしたのは気付けば薬の使用や欲求が無くなって来たからでした。

山積みの問題には一人では向きあうことは無理でした。

でも僕は自分の事は自分でしかなんともならないし人に助けを求める何て言う考えは否定的で自分のやり方を信じてました。

お前達とは違う。

俺は、苦しんできた度合いが違う。わかりあえるわけない。とも思っていたのでしょう。

でも、結果一人では、自分の考えでは上手く生きられづここにたどり着いたのに自分のやり方をしていた僕はここを飛び出しました。

だけど薬や酒には全く目もいかず、よそのダルクに行きそこの女性の代表者の母親のような優しさではなく厳しさを感じそしてそこで帰る決心をしました。

なんでもやる。

それが約束でした。

それでもなお、繰り返し繰り返し問題を起こしました。 

なぜなんだろう?

解りませんでした。

けれど変わりたい!

そう思っていたか?

いまだに微妙ですがきっと意識下では思い決めていたと思います。

冷静に振り返ればわかる事でした。仲間が居たから薬がとまっていたんでした。それを自分だけの力だと勘違いしていただけでした。最初の降参でした。助けてほしい!人と同じ事をやって歩幅を合わせたいそれが本音だった。

プログラムの中にランニングがあります。それを真剣にやったのが始まりです。

昔矯正施設でランニングは経験がありました。いつもあきらめるどころか全く意味すら解りませんでした。ランニングには意味がありました。

忍耐力

諦めなかったらそれで合格でした。

そんなときもやはり仲間の励ましや負けてたまるか?という気持ちがあったけど最後まで走りつづけた結果が僕に仲間と共に回復する気持ちになるきっかけでした。

つながってしばらく、僕は特定の人とあたりさわりのない上辺だけのコミュニケーションしか取れませんでした。今でもあの日の事は忘れません。仲間達が楽しそうにトランプをやっていました。内心馬鹿にしてました。そんな時、スタッフに仲間に入れてって言ってごらん、と提案されました。心臓が早くなり心拍数が上がりドキドキとオロオロで汗をかきか細い声で

仲間に入れて

と声にしてみました。

全員がこっちに来なよ。

と言ってくれたのです。

あれから気がつけば3年の月日が過ぎました。

身体の健康こそ身についたものの、それまでの心の不健全な所は時間がかかりました。

ある日、僕の病気が出ました。

仲間のふりかけをつい黙って食べてしまったのです。

それも、一袋全部です。

騒ぎの中僕は嘘をつきその場を回避しようとして又病気の声が聞こえました。

罪悪感と後悔でいっぱいでした。

でも、自分から謝れました。

その時僕はきっと始めてです。

相手がどれだけふりかけを食べられた事より嘘をつかれて、傷ついたかを肌で感じました。

又降参した瞬間です。

優しいふりではなく優しくなりたい。

今振り返ると思いやりがあれば優しくなれる。

思いやりの意味もダルクで知ったくらいでした。

僕は、この思いやりと言う言葉が大好きになりました。

それからと言うと順調に進みました。

今は就労プログラムに入り、介護の仕事をして一人暮らしをしています。

過去とは違い、どこに居てもありのままで過ごすようにしています。

ダルクで学んだことです。

後ろめたさが、

いきづらさでした。

何度も、何度も出入りした矯正施設とも縁が無くなりました。

奇跡、違います。

本気で願い、望んでいたのです。

普通に生きたい。

今は当たり前の事が出来る事に幸せを感じてます。今日を全力で生きる事を続けていければ、幸せも続いて行く。

そうやって

今日一日

Just42DAY

ダルクで薬が止まった、

違います。

ダルクで沢山の仲間と出会いその仲間全てのパワーで止まった。勇気とやる気と本気、それが元気となり笑顔でいられるようになりました。

有り難うございます。

(しんすけ)

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