35周年ありがとうございます！

 　　　　　　　　　　　　　　　名古屋ダルク代表　倉地　光一

本年も皆様のご支援とご愛顧を賜り、心より御礼申し上げます。

この一年、皆様とのご縁に支えられ、新たな一歩を踏み出すことができました。新しい通所施設のオリーブも開所することもでき、仲間たち共々回復を目指して頑張っております。

　おかげさまで名古屋ダルクは今年で３５周年を迎えることができました。これもひとえに、皆さまの温かい応援とご支援のおかげです。これまでの道のりにはいろいろなことがありましたが、いつもそばで支えてくださった皆さまに、心から感謝しています。長い歴史を考えると私が関わることのできたのは１３年と短いですがさまざまなことがありました。新しい出会いと別れを繰り返し、大切な人たちは天へと召されていきました。

　今回の３５周年感謝祭にも登壇する予定でした三河ダルクの松浦さんが先日、天へと召されました。亡くなる数日前は一緒に前代表柴さんの散骨した場所で共に過ごしていました。飛行機で沖縄に向かったのですが偶然にも松浦さんと同じ飛行機で隣の席でした。神様は最後に分かち合う時間をくれました。ダルクの今後の展望を私に話してくれました。２時間があっという間に過ぎ去ってしまったのが今では残念でなりません。もっと沢山話したかった…

　そして松浦さんはいつも名古屋ダルクのことを気にかけてくれていました。柴さんが亡くなってから、色々ダルクの運営のことで相談に乗ってくれいつも励ましてくれました。分からないことがあれば親切に教えてもくれました。困っていることがあれば親身になってくれ助けてくれました。本当に語り尽くせないほどのことをしてくれました。

　「こういち…」「こういち…」といつも優しい笑顔で語りかけてくれました。そんな松浦さんは定年後、名古屋で何かをしたいといつも言っていました(笑)別に私に断らずにやりたい事をやればいいのにと何時も思っていました。松浦さんの気持ちは分かりませんが色々あるみたいです…

　その夢は実現する事なく終わりを迎えてしまったことが悔やまれます。誰かが何かをしたい時、背中を押せる人間になりたい。松浦さんとの別れを通してもらったメッセージです。　今回の感謝祭のテーマは『next change』です。依存症という病に陥った私たちは回復という大きな転機を迎えます。そしてさらに次のステージへ進むために変化への準備をします。そんな仲間たちの背中を押せる大きな人間になるためにこれからも精進していきます。

これからも皆さまと一緒に、さらに新しい挑戦をしていきたいと思っています。引き続きどうぞよろしくお願いいたします！