「心のギブス」
去年も参加する事が出来た愛知少年院の講演は偶然でもなく僕が何よりも望んでいる時間だったんです。
世間で言う「不良少年」そんな何処か寂しさを感じさせる子供達が大好きなんです。
そこにいる子ども達は特別でもなんでもないんです。寂しい時に寂しいって言えなかっただけなんです。
時代の流れから在院生の子ども達は犯した罪も僕の時代とは様変わりしていますが変わっていないのは・・・
彼らも心が深く傷ついているんです。
だからそれを癒すために・・・思いつきで自由なことをするようです。
それはいつの時代も同じです。
早く自由になりたい・・。
なぜ自由になりたいの?自由になって何がしたいの?
自由にやって不自由になったんです。
きっと・・ただ自由に生きたら不自由になるんです。
誰かがそばにいた方がいいんです。
僕は少年院とか刑務所とか何回も出たり・・入ったりしました。
怖かったし・・・
苦しかった。つらかった。
でも楽だった。何よりも「比較がない」
同じ髪型。同じ衣装。同じ食事。同じ暮らし・・・。
それでも羨ましかった事が一つ有りました。
「家族の面会」
時々でいい・・。
話を聞いて欲しかったんです。
僕には夢があります。「夢」??
「目標」です。
保護司になります。目的は保護観察を受けなくてはならない状態で社会生活をしている人の話を聞きたいんです。家族には話したくない・・・話せない。それでも「おっちゃん」には話せるんだよ。
「ねぇ聞いてよ」その言葉が欲しいんです。
聞くことが僕の心のギブスになります。
「更生」とか言うより生き方の「癖」について語り明かしたい。
そんな目標に少し近づいた・・・そんな時間でした。
名古屋ダルク 丹羽辰介
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