刑務所に入ると受刑者は犯罪に応じた教育を受けます。
私は福井刑務所、富山刑務所で薬物離脱プログラムを受けました。
DVDを観たり、テキストを利用して教育の先生から話を聞いたり、自分の経験を考え、気持ちを話したりと色々な事をしました。
今回訪問した岡崎医療刑務所は、その教育の一環として名古屋ダルクの人達を交えて話をするというものでした。
私はスタッフと二人で初めて名古屋ダルクの一員として刑務所を訪れましたが、7か月前までは受刑者として刑務所に収監されていたのに、今回は逆の立場で刑務所に行くことになるなんて…。
私は教育の先生からの質問、受刑者からの質問に真剣に答えました。
たいていの受刑者は今は薬を使いたいなんて全く思わないし、刑務所を出てもこれから先、もう絶対使わない自信があります。とか、こんなつらい生活は味わいたくありませんって言うし、本当にそう思っているんですね。
まさに私もそうでした。
だから受刑者に僕も全く同じ気持ちでしたって言います。
ただ、その後に、これが出所すると不思議な事に、また薬を使いたくなり、刑務所の辛い生活なんて徐々に薄れていって、また使ってしまうんです。と言います。
受刑者は何も反応がありませんでしたが、これは出所した人じゃないと分からないから、仕方ないと思います。
岡崎医療刑務所は、初犯の刑務所だから懲役は初めてなんですね。
薬物というものは思っている以上に恐ろしくやっかいなものだから、そう簡単に辞めることはできない、自分の意志では辞めることはできない。
辞めるために何か行動を起こした方がいいですよ、と、私は伝えました。
私の言葉がどう響いたかどうか分かりませんが、少しでも彼らの頭の片隅に残っていればそれだけでこの場所に来た意味があると思います。
帰りはスタッフに誘われてスガキヤに行きました。
久しぶりに食べたスガキヤのラーメンは美味しくて、それにクリームぜんざいを奢ってくれたので、一緒に食べるとさらにおいしくて至福の一時を感じることができました。
受刑者として刑務所に行くのは簡単ですが、懲役のサポートとして刑務所に行けたことは本当に貴重な体験で、感慨深いです。
岡崎医療刑務所の職員及び、名古屋ダルクのスタッフ、そして仲間たちに感謝です😄!
ひろ
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