2024.12.26|ブログ

『出所して6年、自由と覚せい剤の間で揺れた件』

11月29日、出所の日。外に出た瞬間、感動の涙があふれ…るはずだった。

でも、当時の正直な気持ちを振り返ると、「これでまた覚せい剤が使えるぞ!」という、ちょっとおかしな喜びが心のどこかにあったのかもしれない。いや、笑い事じゃないんだけど(笑)。

ただ、あのときの「自由になれた」という感覚は、本当にいろいろな意味で複雑だった。

刑務所の中では、「外に出たらこうしよう」といろいろ考えるんです。でも、いざ出てみたら現実は違う。

外の世界は想像以上に広い!そして、その自由の中で最初に浮かんだ考えが、「覚せい剤、まだやりたいのかな?」だったのは、自分でもちょっと笑える。

自由って、案外厄介なものです。

さらに出口には、ダルク行きの車が待っているという現実があった。

「自由って何だろう?」と改めて考えさせられる状況ですよね。正直、「もう少し寄り道させてくれたら…」なんて思ってましたね(笑)

今振り返ると、あのとき覚せい剤を使いたいと思った自分がいたのは事実
でも、それを口に出す勇気はなかったんですよね。

仲間やスタッフの目があるから、「もうやめます」なんて言ってたけど、本音では「本当にやめられるのか?」という疑問だらけ。だからこそ、ダルクの仲間たちと過ごす時間が少しずつ自分を変えていったんだと思う。

あの日、11月29日は「自由になれた日」ではなく、「本当の自由を探す旅が始まった日」だったのかもしれません。

もちろん、その旅は簡単じゃない。覚せい剤の誘惑は、最初のうちはしつこく頭をよぎったし、今でもたまに思い出すことはある。でも、そのたびに「あのときの自分に戻りたいのか?」と自問自答しています。

6年経った今、ようやく気づいた気がします。
自由とは「何でも好きなことをすること」ではなく、「自分で選び、責任を持つこと」なんだと。
そして、そんな自由を手に入れた自分がちょっと好き❤️


⬆️⬆️6年前のカツ

⬆️⬆️今のカツ

なんかあんまり変わってない気がする…(笑)

カツでした。

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