「デイケアセンター長挨拶」
デイケアセンター長 川又 克規
皆さん、こんにちは。名古屋ダルクの施設長を務めさせていただいてから早くも8ヶ月が経ちました。
施設長として、そして1人の回復を目指す者として少し自分の気持ちを素直にお話させていただこうと思います。
正直なところ、「もう辞めたいな」と思ったことが何度かありました。仲間たちと日々向き合う中で、自分がどこまで力になれているのか、自信が持てなくなることも多くて。「あれ、なんでこんなにうまくいかないんだろう?」と悩むことや、同じ問題が繰り返されてしまう状況にぶつかるたびに、自分の力不足を痛感します。
これが結構しんどい時もあって、正直、仲間達に対して苛立ちを感じてしまう瞬間もありました。
でも、ふと振り返ると、自分もまさに仲間達と同じように、試行錯誤しながらこの道を歩んできたことに気づかされます。僕は薬物を止めてから6年になりますが、その間には何度も心が折れそうになりました。つまずいたり、立ち止まったりしながらもここまで来られたのは、間違いなく仲間たちや、ダルクのプログラムのおかげです。その支えがあったからこそ、今日もこうして皆さんの前に立てているんです。だから、今度は僕が皆さんの支えになりたいと心から思っています。
名古屋ダルクは、ただ依存症を克服するための場所ではなく、僕たちが「仲間」として支え合い、成長し合うための大切な居場所です。仲間たちが一歩一歩前進している姿を見ていると、僕自身も励まされますし、時には「もっと何かできることがあるんじゃないか」と考えさせられます。仲間たちが小さな一歩を踏み出したとき、やり遂げたときの笑顔を見るたびに、「やっぱりここで一緒に頑張ろう」という気持ちになる時もあったり、なかったり(笑)
もちろん、回復の道は決して楽なものではありませんし、時には後退することもあると思います。僕もかつてそうでしたし、その度に周りの仲間たちに頼り、支えてもらっていました。僕たち職員も、仲間達と同じように迷い、悩み、でも必死でサポートしようとしています。お互いに支え合いながら成長していく、それが名古屋ダルクの目指すところです。
また、僕が仲間達に向き合う中で苛立ちを感じることがあるのは、それだけ真剣に関わろうとしているからだと自分では思っています。皆さんが回復に向けて頑張っている姿を見ていると、どうしても期待してしまうし、「なんとか支えたい」という気持ちが強くなるんです。でも、なかなかうまくいかないときもありますし、すぐには結果が出ないこともあります。だから、そういう時こそ一緒に悩み、支え合うことが大切だと思っています。
今後も、僕たちは「仲間」として、一緒に回復への道を歩んでいきたいと思います。ダルクが仲間たちにとって安心できる居場所であるように、僕も全力でサポートし続けますし、仲間たちが「ここに来てよかった」と思ってもらえるようにしていきたいと思います。
最後に、改めてお伝えしたいのは、仲間たちと共に歩むことが僕にとっての誇りであり、やりがいです。仲間たちとの関わりが、僕を前に進ませてくれています。これからも一緒にこの場所を支え合い、名古屋ダルクを「成長できる居場所」として、さらに良い場所にしていきたいです。
今後ともどうぞよろしくお願いいたします。
Contact form
ホームページをご覧いただきまして、誠にありがとうございます。ご質問・ご相談などございましたら、お電話・お問合せフォームからお気軽にお問合せください。
tel. 052-915-7284
電話受付/
平日 9:00~17:45 土祝 12:00〜17:00