「諦めたらそこで試合終了」
丹羽辰介
猛暑、晩秋・・・気が付けば今年もあと僅かとなりました。
振り返れば約8年前にダルクの扉を開き僕の「薬物依存症回復プログラム」が始まりました。
ダルクのニュースレターの紙面に僕が顔を出すこともあまりありませんでした。
まさに奇跡の人と揶揄されてもおかしくないほどに重度の病気の症状の中からダルクのおかげでここまでこれました。入所から今日まではまさに「いばらの道」を自ら作り随分と遠回りしてきましたがダルクのスタッフ、そこに居たたくさんの仲間達のおかげでダルクのスタッフ研修という夢のような現実を堪能しています。
4年まえにダルクを卒業する際に倉知さんに言ってもらった言葉が今でも脳裏に焼き付いています。「お前にしかわからない痛みがあるだろ」チンプンカンプン??でしたが嬉しくて「NA」のサービスに関わり刑務所や病院に足を運びました・・。
受け取ってばかりの僕が知らない内に手渡せるようになれたんです。落ち着きはないし・・。集中力もあまりありません。
上っ調子の所もあります。けれどもこの「プログラム」は必ず変われる。信じて諦めずに続けてきたんです。あれだけ止まらかったクスリが止まりました。そのクスリで苦しんでる未だに苦しむ依存症の仲間達の暮らしのお手伝いができるのは本望です。
55歳からの再就職だぞ・・。と川又さんからも告げられ「即戦力」だなんて言われ焦りとおごりが苦しみも味わいましたが心を開いて冷静に(笑)話すことで解決する事もダルクで学んだ事の一つです。「今の僕が出来ること」それは「仲間の中にいること」共に掃除をしてミーテイングを行いランニングをする。ミーティング場に一緒に行く。ハウスでトランプをする。たくさん笑う事なんです。亡くなられた柴さんに言ったことがあります。ダルクで働かせてください。クリーンが1年もない頃です。「まずはクリーンを続けなさい」来年には8年間のクリーン・・・「クスリを使わない生き方の期間」を迎えます。
「あきらめたらそこで試合終了」まだまだ何もあきらめてる事なんてありません。きっともっとたくさんの笑顔に出会えると思います。これからもよろしくお願いいたします。
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