バックナンバー　2024年夏号

2025.03.25｜お知らせ

バックナンバー　2024年夏号

『仲間と共に』
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　チーフディレクター村瀬光幸

今回、久しぶりにニュースレターを書かせて頂きます。ありがとうございます。

早いもので名古屋ダルクに繋がり、もう１３年がたちます。
これだけの期間、薬物、ギャンブルが止まっているのは奇跡としか言えません。

過去を振り返ってみると薬物を辞めることができずに、いつも使う選択を繰り返していました。あっという間に薬物使用歴は１５年にもなっていました。
それと並行してギャンブル・アルコールも使用量、使用頻度は増えていきました。

仕事は大型トラックに乗っていたので、眠気覚ましだと都合の良い言い訳をいつも自分にしていたように思います。長年に渡り使い続けた結果は当然の逮捕でした。

留置所に入っている時に家族からお前とは「縁を切る」と言われました・・・当然ですよね、その甲斐？あってか１３年前にダルクに繋がりました。

プログラムを自分なりに進めていきました。１２ステップの理解なんてさっぱりありません。
ただ仲間と共に日々、今日一日を繰り返してきただけです。

家族には埋め合わせを繰り返して関係性の修復は少しずつできています。

そんな中、昨年の夏ごろに同僚に足が浮腫んでるじゃん！と言われて健康診断に行ったら、癌が見つかりました。しかも血液の。悪性リンパ腫ステージ４だと、すでに末期癌だと言われて頭が真っ白になりました。
早く治療をしなければ命はないと言われ、すぐに家族も交えて今後の治療方針を聞きました。まず、初めに先生から言われたことは「タバコをやめないなら治療はしない」と。
当然ですよね、そう言われてもなかなかすぐにはやめきれなかったです。
抗がん剤治療が始まっている中でも仲間に一本もらって吸ってみたら、罪悪感と後悔に襲われました。

それからは禁煙して９ヶ月が経ちました。
治療の効果もあり、順調に回復に向かっています。
今は毎日、ダルクに来て仲間とミーティングをしています。
体調管理に今まで以上に気をつけながら自分のできる仕事を同僚から与えてもらいながら日々過ごしています。

ケンさんやシンヤさんに言われた「今日一日」を繰り返しています。それだけです。

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