先日、僕たちは食品ロスを減らして、困っている方々に食品を届ける「フードバンク」のボランティア施設を訪問、見学させて頂いた。
正式名称は、認定特定非営利活動法人「セカンドハーベスト名古屋」である。
食品ロスと聞いて、訪問前のボクの想像はこんなものだった。
『なるほど!コンビニの廃棄弁当に代表されるように、日本では食品ロスがかなりある。そういった賞味期限ギリギリの食品を集めて、無償で配布しているのだろうな。』
こういったボクの凡庸な思い込みは、すぐに完全に打ち消された。
賞味期限ギリギリの食品は扱っておらず、むしろ『安全』を確保するために賞味期限に1ヶ月以上余裕のある食品を寄付していただき、提供しているのだそうだ。
食品は廃棄されたものではなく、企業、個人からの寄付で行っている仕組みであるとのこと。
セカンドハーベストの活動を一言で言えば、『近い将来、無駄になるであろう食品を企業や個人から寄付を頂いて、各種福祉施設や団体、または生活に困った個人へ無償で提供しているボランティア活動』なのである。
年間約510トンの食品が扱われている。1週間で大体、10トン車両満載に近い食品が、この施設に運び込まれ、そして運び出される。
団体支援は約200団体。
個人支援は約8000世帯に及ぶ。
活動ボランティアの方々は約60名いらっしゃり、本当に配慮の行き届いたサービスに対応して頂いている。
寄付してくれる企業側から見ると、食品の寄付相当額は、寄付金として税法上の優遇措置が受けられる為、単純に廃棄するよりメリットが大きい。
僕が一番びっくりしたのは、個人への提供のキメ細かさだ。
老人世帯、子供がいる世帯、独り住まいなど、利用者それぞれに合わせて、ボランティアの人々が届ける食品を選別していることだ。
ここまでのサービスがあることなど、僕は想像にすらできなかった。
また「利用者の声」のようなものを、一部拝見させて頂いたが、心からこのようなサービスに感謝しているのがよくわかる内容ばかりだった。
ボランティアの方々も、さぞや励まされ、モチベーションも上がることだろう。
我々が行きていく上で必要不可欠な「食のセーフティネット」は、こうしたボランティア活動の上に成り立っているのだということを再認識させて頂いたと共に、今回の訪問、見学では大変勉強になったと、セカンドハーベスト名古屋には感謝しています。
イケ
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