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※  アディクションへの手紙とは、過去に依存していた薬物・アルコールを人に見立て、それらに向けて書いた手紙のことです。

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大好きなmerry janeへ

 

君と初めて出会ったのは１９才の夏、長野の山奥の大学の合宿所でした。

 

最初は突然の出会いに動揺しましたが、前から気になっていたあなたを、僕は右から左へ受け取り、多少の恐さも感じながらしっかりと胸に抱き寄せました。

 

その時から僕を包んでくれる優しさ、愛、多幸感に虜になり、どんなに大好きな彼女が居ても別れられない愛人でした。

 

時には別れてみたり、距離を取ったりしたけど、その時が長くなればなる程、再会した時は深く繫がる事が出来る感覚になり、僕にとって居てくれないと退屈で、何か物足りなくて満たされなくなってしまいました。

 

一緒に色々な所に行った思い出は今でも僕にとっては楽しかったことです。

 

海やフェスに昼間のうちから出掛けることもあれば、夜な夜な仲間と集まって君のことを仲間に自慢したこともあったね。

 

あんまりにも恥ずかしがるから力を抜く為にしっかりとほぐして、優しくノリのかかった茶色のシーツにくるませて互いの心に火を灯した事もたまにあったけど、やっぱり裸のままの方が大好きだったし、君自身をしっかりと受け止め、大事に大事に楽しい時間を過ごせることが出来るような気がしていました。

 

２０年近くの付き合いだったけど、沢山君にはお金をかけたし、僕もブランドを気にしたので、その工面が今思えば大変だったな。

 

気が付けば、家族、友達、沢山の人達を傷付け裏切り、自分自身も深く傷付いている事も忘れずっと２人になりたい、２人になりたいと思って居た時に強制的に離れ離れになりました。

 

本当に閉じ込められた１人の時間はしんどかったし、他の大切な人達を失ってしまいました。

 

寂しいです。

 

でも、今は同じ気持ちを抱えている仲間に囲まれ、もしかしたら君との思い出もこれからの人生の糧にして歩んでいくことが出来るかもしれません。

 

本当は君以上に大切な物を本来の自分や、新しい自分に気付いていく過程で再び得ることが出来るように、今は気長に気楽にやっています。

 

今、この状況が与えられたのも君のおかげだと、今はほんの少し思っています。

 

ありがとう！！

 

龍堂