覚醒剤さん、お元気にしていますか？

僕は元気に過ごしています。

あなたのせいなのか、それともあなたのおかげなのかわかりませんが、今がダルクという薬物依存症のリハビリ施設で生活しています。

あなたのせいで令和3年4月15日に逮捕されました。

それにあなたのせいで色入りなものを失いました。

家族、友達、会社、ほかにも数えたらキリがありません。

でもあなたのおかげで家族、友達、信用、その他たくさんのものの大切さに気付くことができました。

最初は、あなたに出会ったことを後悔していましたが、いまは後悔していません。

あなたに出会ってしまった過去なんて変えることはできず、でもあなたに出会ってしまった自分の未来は変えることができると気がついたからです。

せっかく変えることができるのであれば、変えてみようと思えるようになったのもあなたのおかげです。

僕はあなたにとても依存していました。

むしろ今でも依存しています。

それだけあなたには魅力があったのでしょう。

何をしていても、あなたのことが頭から離れる事がなく大変でした。

そしてあなたと離れた時には、どんな失恋よりも辛かったです。

多分、一生忘れる事ができないと思います。

でも今は、なんとか頑張って生きています。

もう一度あなたに会いたいと思うことはたくさんあります。

でもあなたに会ってしまったら、駄目だと分かっています。

だからこの先の人生、僕はあなたのことを避けて生きていくと思います。

だけどあなたの誘惑に負けてしまって、僕がまた会いに来てしまった時には、またお付き合いください。

覚醒剤様へ

京介

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