ダルクに来て、いろいろ驚いたけど、
正直いちばんキツかったのは“感謝しろ”の空気だった。
入寮して間もない頃、誰かがプログラムでこう言ってた。
「すべてに感謝しています」
「仲間に感謝、スタッフに感謝、神に感謝です」
……いやいや、よくそんな歯の浮いたセリフ言えんな。
心の中ではずっと「なんでこんなとこ来ちゃったんだ」って思ってたし、“感謝”なんて単語を聞くたびに、なんか腹が立った。
プログラムも祈りも、ハグも、感謝も、全部“わかってるフリ”でやってた。
「とりあえず合わせとけば、波風立たないっしょ」って思ってたし、
表面上は「仲間って大事ですね〜」とか言いつつ、同じ時期に入った仲間とバカにして笑ってた。
「ハイヤーパワーって名前がまずダサい(笑)」とか、そういうノリで。
まわりはみんな「感謝してます」って言ってるのに、自分だけ思えない。
それがだんだんプレッシャーになっていった。
「感謝できない自分は回復してないダメなやつ」みたいな感じがしんどくて、
なんなら“回復”って言葉すら嫌になってた。
朝の掃除中、ふざけてた仲間が床で滑って盛大にこけた。
みんなで大爆笑して、仲間が「大丈夫か!」って駆け寄って。その空気がなんかあったかくて、なぜか泣きそうになった。
誰かが優しいとか、気が利くとか、そういうことじゃなくて、
『一体感』みたいな感覚が嬉しかったんだと思う。
それが、たぶん私の“ダルクとの関係”が少しだけ変わった瞬間な気がする。
今でも、不条理なことや理不尽なことがあるとイライラするし、人のせいにしたくなるし、文句やグチも普通に出る。
感謝なんて、とてもじゃないけど出てこない。
むしろ真逆。
身体中に邪気がまわる。
笑顔が減る、言葉がきつくなる、何より楽しくない!
思えない日だってあるし、無理に思いたくもない。
でも、「あ、なんかありがたいな」って思う瞬間が、前より増えてきたのも事実。
それは誰かに言われたからじゃなくて、自分の中から、勝手に湧いてきたもの。
たぶん、ダルクって“人生やり直し”とかじゃなくて“ピュアな自分に戻っていく場所”である気がする。
私とダルクの関係は、最初は正直めっちゃ険悪だったけど(笑)、今はなんだかんだ、大切な場所。
感謝の押し売りはイヤだけど、ふと湧いてくるとき幸せな気持ちになれる。
『感謝のない人生なんて不幸せの極み』って誰かが言ってたけど、今はわかるなぁ😁
カツでした
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